借地権と底地はセット

借地権を売却しようと思うと、個人の判断だけでなく必ず地主の同意を得ることが必要となります。もう1つの大きな問題は、借地権を単独で売却するとかなり安い価格となってしまうということです。

計算地主の権利を「底地」と呼びます。地主は土地の全てを所有しているわけではありません。大体の場合において、1〜6割ほどの権利しかないのです。借地権をコーヒーカップ、底地をソーサーと考えれば、借地権者が持つ借地権と、地主の持つ底地との関係が理解しやすくなります。いかに高級で高価なコーヒーカップセットでも、コーヒーカップだけか、もしくはソーサーだけになってしまうとその価格は下がってしまいます。借地権と底地も別々に売却すると本来の価格の半額くらいまで落ち込んでしまうのです。

借地権と底地を合計して考えて初めてその土地の価格が算出されます。借地権者の持つ借地権と、地主の持つ底地をセットで売却することができれば、購入者は完全な土地所有権を取得することになるため、高価格で売却できる可能性が高くなるわけです。もし可能ならば、借地権を保有している借地権者と、底地を持っている地主が結託して借地権、そして底地を一緒に売却するのが最も売却額が高くなるということです。借地権者と地主の間で、売却額を借地権と底地の価値の割合に応じて分ければいいのです。しかし、この方法は地主との交渉が必要となりますし、地主にも事情がある場合が多いので、簡単にはいきません。